「産業用ロボット」とは違って、安全柵がなくても作業員がいるスペースで安全に協働できるよう設計されている「人協働ロボット」。作業員の仕事を分担し、補助する「人協働ロボット」は、作業員の安全確保や人手不足の解消など、製造現場の様々な課題解決や品質向上に価値を発揮する機器です。この記事では、サンワテクノスの取り扱い製品である安川電機製の「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」について、その特徴をご紹介します。
安全柵の設置義務があり、導入するには広いスペースの確保が必要な「産業用ロボット」に比べて、「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」は、既存の作業環境での導入が可能です。その理由は、ロボットに搭載されている安全機能。「産業用ロボット」のように安全柵を設置することも、広いスペースの確保も不要で、導入しやすいというメリットがあります。
※「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」は産業用ロボットのための安全要求事項を定める国際規格「ISO10218-1(日本産業規格ではJIS B 8433-1に該当)」に準拠しています。また、ロボットコントローラの「安全機能」は,国際規格「ISO 13849-1PLd(Cat.3)」に適合しており、第三者認証機関より安全認証を取得しています。これらの安全機能により、HCシリーズは安全柵なしのシステム構築が可能ですが、全てのケースにおいてお客さまにてリスクアセスメントを実施する必要があります。

「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」は、作業員の近くで作動させることを前提とした安全設計。人や物に触れるとすぐに安全に停止したり、一定のスピード以下に動きをコントロールしたり、ロボットに物が挟まれても取り出せるように自動で動いたりと、怪我や事故を引き起こさないための機能が充実しています。ロボットの構造や形状そのものも、安全性にもとづく設計で、作業員の安全を確保します。
※ISO20318-1/ISO13849-1第3者認証取得

初心者でも操作かんたん。タブレット感覚で教示できる。
専門のエンジニアがいないから、導入が難しい。ロボットの扱いに慣れていないから、うまく操作できるか不安。「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」なら、そうした心配は無用です。従来の「産業用ロボット」は、専門のエンジニアによるティーチングが必要なのに比べて、「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」はロボット操作に慣れていない人でも、およそ30分でピックアンドプレイス動作のティーチングが習得できます。それを可能にしているのが、タブレット感覚で操作できるスマートペンダント。直感的にロボットを操作できるように工夫されており、専門的なエンジニアが不在でも、安心してロボットを導入・活用できます。

「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」は、多様な仕様の製品を取りそろえています。水・切削油などの液体や、切りくずなどの粉じんにさらされる環境においても使用できる防じん・防滴仕様や食品仕様。大型ワークの搬送や複数ワークの搬送作業にも適用可能な高可搬タイプ。豊富なラインナップで、多様な作業環境のものづくりをアシストします。

豊富なネットワークを強みに、工場の課題解決に貢献するサンワテクノス。
作業員の安全を確保しながら、従来の作業環境に導入可能な「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」。人手不足の解消や工場の自動化など、課題解決をサポートする技術や機能が搭載されており、ものづくりをよりスマートに後押しします。サンワテクノスでは、株式会社安川電機と連携しながら、製造現場における課題やご要望のヒアリング、技術的なご提案、導入にいたるまで一貫した技術支援を行っております。「人協働ロボット MOTOMAN-HCシリーズ」についてご興味のある企業様は、ぜひお気軽にお問合せくださいませ。