トップメッセージ

株主の皆様へ

「Challenge 1500」の目標を達成し、
次のステージを見据えた施策を実行する

代表取締役社長 田中 裕之

ごあいさつ

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当期の業績につきましては、国内の継続的な経済政策による効果を背景に、景気は緩やかな回復基調が続き、当社の主力事業である産業用エレクトロニクス・メカトロニクス業界では、自動車業界向けの需要が引き続き堅調に推移しました。その一方、半導体・産業機械の分野では、伸長を見込んでいた一部の市場が低調な展開となりましたが、当初想定していた中国市場の減速の予測に反して一定の売上を確保することができ、利益率も向上しました。また前年度好調だった下期の受注案件が売り上がるなどの成果もあり、前年同期比で増収増益となりました。

中間配当につきましては、株主の皆様への日頃のご支援に報いるべく、1株当たり17円の配当を実施いたしました。また期末配当も1株当たり17円とし、年間配当34円とさせていただく予定です。

組織改革による強固な事業基盤と
当社独自の付加価値で相乗効果を生む

今年度の目標は、まず第一に第9次中期経営計画(Challenge 1500)の完遂です。当社では、今年4月に「関東支社」「関西支社」「国際本部」「営業企画室」「広域営業部」を設置する大きな組織改革を実行し、従来からの全社戦略に加えて、サービスのさらなる向上を目指した業界・お客様・地域別の事業最適化を進めています。「電機・電子・機械」を統括する機電・電子各部門長は主に仕入先様にコミットメントして業績の拡大を図り、支社長はお客様を地域目線で把握して、お客様に密着したサービスをリードしていく責務をそれぞれ担い、事業の中核となるコアビジネスの強化を通して売上拡大を目指します。組織改革の具体的な成果はこれからですが、お客様からのご期待の高まりを日々実感しており、早期に実績に結び付けていきたいと思います。

コアビジネスの付加価値となるエンジニアリング事業は、協業するSI企業との信頼関係を背景にプロジェクト件数も増え、全社の利益率向上に貢献しつつあります。これは当社の技術陣の能力とサービスの価値がお客様から認められてきた証です。

もう一つの付加価値であるグローバルSCMソリューションについては、前期比約3~4割増加して年間100億円レベル(2019年3月期見込み)のビジネスになりました。エンジニアリング事業、SCMソリューション事業とともに、相乗効果でコアビジネスの拡大を後押しする事業基盤が整ってきたと思っております。

また海外での事業展開では、今年4月に発足した国際本部を司令塔に、ビジネスの現地化を目指した人材の育成や、人事交流の基盤整備に取り組んでおり、お客様の世界展開をサポートする「個別最適」を目指して導入したグローバルキーアカウント制もお客様のご満足をいただくとともに、社員のモチベーションも向上し、いよいよこの下期から一歩踏み込んだ成果を出す段階に入っています。

一方、IoTをはじめとする先端技術・製品の提案や拡販については、長年継続してきた「サンワテクニカルセミナー」での関連技術と製品のご紹介や、広く海外での各種展示会の出展により、日常的なビジネスとして定着しています。下期も営業開発部の主導の下に、AR(拡張現実)やAI(人工知能)を含め、次世代のものづくりをご支援する全社活動として積極的に取り組んで参ります。

さらなる成長につながる
多彩な重点施策を確実に実行する

今年度下期も先に申し上げた取り組みを継続し加速させていますが、その中で物流システムの再構築と稼働は最優先テーマです。来年1月の名古屋サービスセンターの移転とともに、“見える化”により流通のサプライチェーン全体を掌握した上で、仕入先様から営業・業務・物流、そしてお客様に至るまで各社各様の物流最適化を図り、輸送コストの削減と物流品質の向上を目指します。物流におけるこれまでの常識を見直す、新たな時代に合った物流システムを早期に構築いたします。

また、経営基盤の強化策として本格稼働した全社情報管理システム「SIS2018」の具体的施策として、スカイプなどITを活用したテレワークによる情報の共有化、仕事の効率化、仕事の質の向上を目指し、10月1日から本社に集まる会議を大幅に削減します。コスト削減はもちろん、仕事のスピードアップ、時間の効率的活用によるお客様へのサービス向上につなげる活動としてグループ一体で進め、IT投資の費用対効果を最大化します。

一方、アメリカとヨーロッパは、今年現地法人設立20周年を迎えました。その間に築いた現地でのビジネスモデルと事業基盤をさらに強化する中で、ヨーロッパについては、今年10月、主要日系メーカーの工場への部品調達・補給拠点としてスロベニア共和国に事務所を開設しました。ヨーロッパの市場開拓の重要拠点であり物流条件が良好な同地で、現地市場の開拓・展開を積極的に図って参ります。また、当社での海外事業の比率の高いアジア地域でも、引き続き市場動向を先取りし、近い将来インドなどへの新たな拠点整備も検討して参ります。

自ら成長し続ける、
働きがいのある企業風土を

企業風土改革の推進については、女性が働きやすい環境をつくる産前産後休暇・育児休業・時短勤務、また全社一斉ノー残業デーや有給休暇取得推進などの施策が徐々に定着し、現在は時差出勤など柔軟な働き方についてもトライアル中です。IT投資効果の一環として、それらのメリットをきちんとレイティングして見える化しながら、将来的に在宅勤務も可能にする環境整備、働きやすい職場づくりを進め、生産性の向上につなげていきます。

人材育成の基盤となる教育制度は、「サンワカレッジ」という大きな枠組みの中で、階層別・専門別、語学習得など中核を担う研修体系に加えて、日本への派遣による海外現地社員の教育、また社員が自発的に選択して学べる多彩な研修プログラムを整備しているところです。

現在当社では、幹部・中堅社員で編成したプロジェクトチームで第10次中期経営計画の具体的な内容を検討しています。すでに経験を培った既存領域での市場開拓を越えて、サンワビジョン2025、創立100周年など長期的視点から当社がさらなる飛躍を遂げるための新たな組織づくりも含め、計画の内容を充実させたいと思います。

来年は当社創立70周年を迎えます。新しい中期経営計画が始動する年を迎えるにあたり、全社員が当社の伝統を再認識し、将来への飛躍を誓いたいと思います。株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2018年12月

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