トップメッセージ

株主の皆様へ

社員が夢を持てる企業風土を築き
全社一丸で「Challenge 1500」の完遂を目指す

代表取締役社長 田中 裕之

ごあいさつ

株主の皆様には、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

当期の業績につきましては、政府による継続的な経済政策の効果を背景に緩やかな回復基調が続く中で、当社の主力事業でありますFA・産業機器分野は昨年度下期から引き続き好調に推移し、また有機EL関連をはじめとする大型物件の受注や、車載機器(ADAS)関連の受注増もあり、おかげさまで過去最高の連結売上高と純利益を計上することができました。

中間配当につきましては、株主の皆様への日頃のご支援に報いるべく、1株当たり14円の配当を実施いたしました。また期末配当も1株当たり14円とし、年間配当28円とさせていただく予定です。

既存ビジネスの深耕と新たな挑戦の両輪で
好スタートを切った計画2年目

山本前社長がリードされてきた第9次中期経営計画(Challenge 1500)の完遂と企業価値の向上を第一の使命として、今年6月、社長に就任いたしました。私が大切にしている「不易流行」の言葉どおり、開拓精神、顧客第一主義という当社創業の伝統・理念を全社員の行動指針として確実に継承しながら、自動車のEV化や有機ELなどの技術革新と時代変化を的確に先取りし、既存ビジネスのさらなる深耕と新市場開拓、新たなビジネスモデルの創造に取り組んでいきます。

また、情報ネットワークの浸透に伴い世界が小さくなり、グローバルに変化するビジネス環境への即応力が求められる時代の中で、企業グループとしての一体運営、経営基盤強化に努めていきたいと考えています。

「Challenge 1500」2年目のスタートにあたる当期は、スマートフォン及び自動車向けの設備関連と、半導体・産業機械分野におけるロボットや半導体製造装置などのビジネスが好調でした。そうした中で、お客様の世界戦略をご支援する狙いから導入した、海外各生産拠点におけるサービスの横展開を強化する「グローバルキーアカウント制」の取り組みが着実に実を結び、一つのビジネスモデルになりつつあります。それを進める上で当社独自の付加価値となるエンジニアリング事業はすでに41名の技術者集団となり、協業するSI企業とのパートナーシップも深まり、いよいよ攻めの事業基盤が構築されてきました。

またアジア、特に中国では内需拡大や人件費の高騰を背景に、ものづくりの自動化が進み、日系企業をはじめ現地企業の生産拠点へのビジネスが伸びており、欧米についても有機ELやアミューズメント関連の受注が連結売上高向上に寄与しました。

一方、成長市場については、医療・食品分野の自動化など新たな市場分野開拓に取り組む中で、今年は「AI(人工知能)×協働ロボットが生み出す先進ファクトリー」と題し、サンワテクニカルセミナーを全国4カ所(名古屋、大阪、福岡、東京)で開催してお客様への技術提案、用途開発に取り組んでいます。どの会場も盛況で、新たな技術テーマへの関心の高さは、まさに本格的に市場が立ち上がる“夜明け前”という様相を呈しています。

計画最終年度の戦略も視野に入れ
有効な施策を果敢に実行する

すでに始まっている今年度下期についても、引き続き「Challenge 1500」2年目の戦略を着実に遂行していきます。目に見える具体的な取り組みとしては、コアビジネスのさらなる強化を目指し、従来は年度初だけだった「全社メーカー拡販会議」を下期にも開催することとしました。仕入先様との連携を強化し、全社で目標・情報を共有しながら年間計画を確実に実行します。また、増員されたエンジニアリング部は、ロボット、IoT、監視制御、自動認識など専門技術による部内組織の再編を実施し、事業ターゲットや各人の役割・機能を明確化することで、全社連携がしやすい環境を整備します。

海外はグローバルSCMソリューションサービスの強化とあわせて、先ほど触れたグローバルキーアカウント制の効果をさらに発揮するための社内の仕組みを検討するとともに、ローカル製品の開拓強化を視野に入れ、“地産地消”が進むビジネスの現地化とグループとしての内部統制強化に中長期視点で取り組んでいきます。

成長分野の開拓では先ほど触れたサンワテクニカルセミナーに加えて、先進技術を紹介する各種展示会の出展をさらに充実させ、営業支援部隊と現場営業の連携強化を図りながら、お客様や市場から技術商社としての当社の価値を認知いただき、あわせて技術提案力の強化に取り組んでいきます。これらの取り組みを、「Challenge 1500」の最終コーナーとなる計画3年目のさらなる飛躍への“布石”としていきたいと思います。

IT基盤の最大活用により
営業力強化と働き方改革を実現する

近年当社では、経営基盤強化策の一つとしてIT投資を積極的に実行していますが、今後のすべての取り組みを支えるIT基盤の投資効果の最大化を目指します。「SFA」(営業支援システム)はすでに当社グループ共通のインフラとして浸透が進み、部門横断での情報の一元化により、全社ビジネスの進捗や案件情報が“見える化”され、お客様へのサービス向上や的確な営業戦略立案につながる市場予測が可能になっています。また、来年には多様な働き方の実現や経営戦略の下支え等を目的として、情報システムであるサンワ・インフォメーション・システム(SIS)を刷新します。これらのIT基盤の活用法の検討と効果の最大化に取り組んで参ります。

一方、企業価値向上の一環として取り組んでいる企業風土改革については、組織が個人をバックアップする体制を整備し、ノー残業デーの実施など、一人ひとりが「働き方改革」を実践できる環境づくりを進めています。ITの積極活用は営業力強化だけでなく、時短につながる業務効率化を実現し、在宅勤務などのダイバーシティが可能なモバイル環境が整備されることで、高効率を前提とした、社員一人ひとりの働き方改革が実現するものと期待しているところです。

事業を推進する強い組織力を支えるのは個人の力と情熱です。当社のビジネスはBtoBが中心で個人の成果が見えにくい面もありますが、社是にもあるように社員が仕事を通じて「社会に尽くす」意識を持ち、自らの取り組みがどのように社会に役立ち、人を幸せにしているのかという“価値”を認識することが大切です。「サンワビジョン2025」の実現に向け、一人ひとりが自信と誇り、そして夢を持てるような企業風土を築き、新たなビジネスに果敢に挑戦していきます。株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成29年12月

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